Par5の2打目、残り230y。2オンを狙うべく「普通のルートじゃつまらない」と、無理にドライバーで打ってしまい、右へのプッシュアウトでOB。同伴者が呆れ顔をするのも無理はない。飛距離が武器になり始めた討論者男性ゴルファーにありがちな場面だ。
ヘッドスピードが上がるにつれ、力みがダイレクトにスイング軌道を狂わせる。特に討論者のストレートボールは、アウトサイドイン軌道からの「右プッシュ」や、インサイドアウト軌道からの「引っかけ(チーピン)」へと簡単に変貌する。体の開きが早まるとフェースが開閉し、「球が散る」原因となる。
討論者は「飛距離をさらに伸ばす」ことに魅力を感じ、セオリー通りの安全策を退屈に感じる。「自分の閃き」を信じて、力任せに振ってしまうことで、スイングの基本を疎かにし、大きなミスを連発。大スランプの引き金となる。飽きっぽいため、安定したスイングをコツコツ継続する練習が苦手だ。
力みは討論者の「もっと飛ばしたい」という探究心から生まれるが、それが「飛距離の武器を活かしたい」という気持ちとリスクの間で葛藤を生む。この飛距離帯では、「今ある飛距離を安定させる」という、一見退屈に見える目標にこそ、真のイノベーションのヒントが隠されていると論理的に説くべきだ。