ドライバーで270-310yを飛ばすこの距離帯の哲学者型ゴルファーにとって、Par5の2オンは視野に入り、飛距離は十分な武器だ。しかし、このレベルになるとスコアの差は「ウェッジ(100y以内)の距離感と精度」によって生まれる。彼らはピン横5m以内に寄せる精密なコントロールを求め、「完璧な一打」への理想が、ウェッジショットに深く集中させる。
フルスイング以外の3/4や1/2スイングで「スイング理論」を考えすぎるあまり、なぜ毎回距離感がバラバラなのかという迷路に迷い込む。中弾道のドローは操作しやすい反面、わずかなミスで「引っかけ 直し方」を模索し、ピンをオーバーするたびに「なぜ今日に限って」という自己嫌悪に陥る。これは「集中力が続かない」という知覚型(P)の弱点とも重なる。
同伴者のマナーが悪かったり、オーラが攻撃的だと、哲学者自身のエネルギーが吸い取られて別人のように崩れてしまう。良いスコアで上がっても自分を褒めることができず、ラウンド後の反省やゴルフ観は詩的・哲学的すぎて、エンジョイ勢の仲間には全く伝わらない。ウェッジの距離感が毎回バラバラでグリーンを外す場面が続くと、「スイングの存在意義」や「なぜゴルフをしているのか」という深い哲学の森に迷い込む。
「飛距離で稼ぐ」フェーズは卒業し、「寄せで稼ぐ」フェーズへの転換が、この哲学者にとって新たな探求テーマとなる。ウェッジ3本のフルスイング・3/4・1/2の距離を、感情ではなく正確なデータとして把握し、その物理的現実を身体に染み込ませることで、精密機械のようなコントロールを実現するのだ。