Par5の2打目、フェアウェイウッドで2オンが視野に入り、「今日は全ホールバーディ狙うわ!」と無邪気な宣言が現実味を帯びてくる。しかし、その瞬間、無意識に力みが入り、ボールは左にチーピン、あるいは右にプッシュアウト。一発の大きなミスがスコアを大きく崩す。同伴者の視線を感じた瞬間のあの縮む感覚。進行待ちの間に「今夜の夕食のこと」を考えながら、なぜこんなミスが出るのか分からない。
ヘッドスピード42〜46m/s前後の女性ゴルファーは、ロングアイアンやフェアウェイウッドが視野に入り、飛距離の武器を手に入れたが故の悩みに直面する。持ち球ストレート高弾道は、風の影響を受けやすく「吹き上がる」と飛距離ロスが大きい。この距離帯で「力む」ことは、スイング軌道の乱れを引き起こし、物理的に球筋の乱れ(チーピン、プッシュアウト)を生み出す最大の原因となる。
「集中力が18ホール全く持たない」弱点が、ラウンド後半の力みにつながる。前半の好調さを維持したいという無意識のプレッシャーが、「飛距離の武器を活かしたい」という気持ちとリスクの間で葛藤を生む。「マネジメントや計画性が皆無」なため、力みを生む状況を事前に予測し、回避する戦略が立てられない。「考えすぎる」ことで身体が硬直し、スイングの「形」を意識しすぎた瞬間、シャンク病が発症し、一気に「後半に崩れる」パターンに陥る。
自由人のゴルフ哲学「ゴルフは自由だ。今日は風に乗って、どこまでも飛ばそう!」を実践するには、まず「力み」を解放することが不可欠だ。直感を最大限に活かすため、アドレスに入るまでのルーティンで身体の余分な力を抜き去る意識を持つ。飛距離をさらに伸ばすことよりも、「今ある飛距離を安定させる」ことに集中することで、一発の大きなミスをなくし、自由な感性でゴルフを最後まで楽しむ道が開ける。