Par4のセカンドで、ミドルアイアンを手に「あそこ、狙えるっしょ!」とピンをデッドに狙う起業家ゴルファーは、日本人男性アマチュアの平均飛距離帯にいる。しかし、この距離帯で方向性が安定しないと、せっかくの飛距離も活かせない。「球が散る」ことで、ティーショットが完璧だったにもかかわらず、セカンドでグリーンを外すこともしばしば。芯を食ったはずが、ドローが強すぎて「引っかけ 直し方」を頭の中で反芻しながら、左の林へ消えていく球を見送るのは、このタイプのあるあるだ。
ドローヒッター特有のインサイドアウト軌道と、低弾道でランを稼ぎたい意識が強すぎると、インパクトでフェースが閉じすぎたり、逆に開いてしまったりと、わずかなズレが致命的な「チーピン 原因」や「右プッシュ」を引き起こす。ミドルアイアンは、フェアウェイウッドとロングアイアンの過渡期にあり、どのクラブで攻めるかという判断の迷いが、スイングに無意識の力みを生む。
「安全に刻む」という選択肢が辞書になく、常に「MAX飛んだ時」の距離でクラブを選んでしまう弱点が、この距離帯では特に顕著になる。グリーンを直接狙うか、手前から攻めるかの判断ミスが、結果的に大ケガにつながる。その結果、「なぜ素直に刻まなかったのか」と過去最高レベルの自己嫌悪と怒りに包まれ、次のホールでマン振りしてしまう負のサイクルを断ち切らなければならない。
起業家ゴルファーがこの壁を乗り越えるには、ミドルアイアンの方向性を安定させ、「持ち球の癖を武器にするか・矯正するか」の判断軸を持つことだ。低弾道ドローは強力な武器だが、それをコントロール下に置くことで、初めてコースを圧倒できる真の戦略家となれる。ショートゲームとの組み合わせで、狙えるシチュエーションを具体的に描き、攻めるべき時と「勇気あるレイアップ」すべき時を見極める力が試される。