Par5の2打目でフェアウェイウッドが届くシチュエーションが現実味を帯びてきたこの飛距離帯で、職人タイプのあなたは「力みをゼロにする」という、一見矛盾する課題に直面している。ティーグラウンドで、同伴者が「ナイスショット!」と叫んでも、あなたは淡々と自分のスイングを分析している。「このヘッドスピードで、なぜ球筋が安定しないのか?シャフトのしなり戻りが、もう少し自分の感覚と合致すれば…」と、クラブへの改造欲が募る瞬間だ。
高弾道フェードが持ち球の男性ゴルファーにとって、この距離帯で「力みが球筋の乱れ(チーピン・プッシュアウト)」を生みやすいのは深刻な問題だ。特に「スライス 直し方」を意識しすぎると、無意識のうちに力みが入り、フェースの開閉が過剰になったり、アウトサイドイン軌道が強まったりして、「フェードが強すぎる」結果となる。向かい風では「吹き上がる」弾道が顕著になり、距離を大きくロスする。
あなたの弱点は、「飛距離の武器を活かしたい」という気持ちとリスクの間で葛藤が生まれ、無意識に力んでしまうことだ。また、「教えられる」のが大嫌いなため、力みを抜くための身体の使い方やメンタルコントロールのセオリーを素直に受け入れられない。不調時には「このシャフト、もう少し先が走ってくれれば…」と、すぐにクラブのせいにしてしまい、ラウンド中に鉛を貼り始める衝動に駆られることもあるだろう。
力みをゼロにすることは、職人にとっての新たな「技」の領域だ。あなたのゴルフ哲学「理屈は要らない。身体が正しく反応すれば、ボールは飛ぶ」は、力みを抜いた自然なスイングこそが、最も身体が正しく反応するという真理へと導く。クラブへの執着を、スイングの物理的効率を最大化する方向へと昇華させ、「今ある飛距離を安定させる」ことで、あなたのゴルフは比類なきレベルへと進化する。