前半、ノリノリでバーディを先行させた「自由人」男性。「今日はベスト更新いける!」と浮かれながらランチビールを呷る。しかし後半、Par4のセカンドで170ヤードが残り、手にしたユーティリティが右にプッシュアウトして林へ。「なんで右プッシュが出るんだ?」という戸惑いが、集中力を続かない状態へと誘い、気づけばスコアは見る見るうちに55を叩き出す。
ドローの高弾道が持ち味の彼だが、ユーティリティを強く振りに行くと、インサイドアウトの軌道が過剰になり、フェースが開いたままインパクトを迎えがち。これが右プッシュの原因だ。特にヘッドスピード35〜39m/sの男性の場合、球を捕まえようとするとチーピン、逃がそうとすると右プッシュと、球が散る傾向にある。力みが加わることで、クラブが届くはずの距離でも芯を外すミスが頻発する。
マネジメントや計画性が皆無な「自由人」は、番手ごとの「芯を外した時でも出る距離」を正確に把握できていないため、気分でクラブを選び、頻繁にクラブ選択のミスを起こす。コツコツとした練習を嫌うため、ユーティリティの苦手意識がメンタルに強く影響し、ミスを重ねるたびに「なんで今日に限って…」と自己嫌悪に陥る。その結果、次のショットではもう頭の中は今夜のビールと焼き鳥でいっぱいだ。
「自由人」男性がこの飛距離帯で真の自由を手にするには、ユーティリティを「信用できる武器」に変えることが急務。自分のMAX飛距離ではなく、「最低限の飛距離」を把握し、そこから逆算してクラブを選ぶ思考法への転換が、ゴルフを真に楽しめる道だ。高弾道のドローボールを安定させることで、グリーンを高いところから狙う快感を取り戻す。